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マンガ/ケロロ軍曹14巻/吉崎観音 

ケロロ軍曹』の新刊、14巻を購入しました。
相変わらずの面白さです。下手なお笑い番組を見るより『ケロロ軍曹』を読みましょう。アニメもおすすめです。youtubeでちゃちゃっと観られるこのテクノロジーの発達に感謝しましょう。

14巻では「やりたいことをやる」ことの困難さとか、それでも諦められない感じや、でもでもなんとなくやらないままで過ごしてしまう日常が描かれています。
例えばケロロはどうやってでもプールに入りたい…冬樹君はオカルト研究をやりたい…夏美ちゃんは何をしたいのかわからないけれど、ケロロのせいでやりたいことができていない…アンゴルモアは地球を破壊したい…というように、各自それぞれやりたいことがあるのにそれができていないという状況に陥っています。
↓続く。

冬樹君はオカルト研究ができないのを学校にオカルト研究会がないせい、つまり環境のせいだと思っています。夏美ちゃんは自分の自由が制限されているのをケロロ達のいる環境のせいだと思っています。アンゴルモアはケロロや冬樹君に地球を破壊しないように頼まれたので、それができていません。
自分のやりたいことが出来ていないのは、周りのせいだということが暗に示されています。彼ら自身には「周りのせいだ」、とまで強い意識はないかも知れません。少なくとも周りに悪意を持つようなことはありません。なんとなくやりたいことが出来ないなぁ程度にしか思っていないかも知れません。でもそれは、環境が変われば自分はやりたいことを出来るようになるという期待を含んでいます。

しかし環境は変えることが非常に難しいことです。
自分のやりたいことをやれない環境下で生きていくためには、その環境下に自分を適応させることが一番楽な方法です。それが第百拾話の「適応しすぎて自分を見失った」というテーマに集約されています。
自分のやりたいことをやれない環境で、それでも楽しく生きていくためにはどうすればいいか。「やりたいこと(理想)」を「やれること(現実)」に適合させるしかありません。例えば冬樹君なら、オカルト研究会がないという学校環境を踏まえて、「オカルト研究(理想)」を「漫画研究(現実)」にスライドさせています。それは確かに環境に適応して生きやすくなったかも知れませんが、やりたいことという目標を見誤ったことになり、まさに「適応しすぎて自分を見失った」に繋がります。
そうやって現状に甘んじてしまう各自の状況をいかに脱するかが『ケロロ軍曹』14巻の主題です。

各キャラクターがこの現状を脱する方法が色とりどりで、それこそが『ケロロ軍曹』の魅力です。
ケロロはプールに入るために、冬樹殿と対話という大人の交渉を持ちかけます。しかしそれが上手くいかないと分かると、子供のように駄々をこねて騒ぎ立てます。形振り構わずなんとしてでもやりたいことを遂行するケロロは最終的にプールに入ることが出来ます。
冬樹君は自らオカルトクラブを立ち上げることで、つまり環境を変えるという方法で、やりたいことをやれるようにします。その後の冬樹君は自分でオカルト的な調子がよくなったという程、楽しそうに過ごすことができています。
こうして主体的に環境に働きかけることで、自分のやりたいことをやるという生き方が実現されます。

その中で一人だけ間違った方向に進んでしまった人が桃華ちゃんです。
桃華ちゃんは、冬樹君に近づくという目標のためにはどうすれば良いのか悩んだ挙句、幽霊になればいつでも近くにいることが出来ると結論付けます。人間から幽霊へと、全てをガラリと変えることが出来れば、やりたいことが上手くできるという考えです。
ここには「環境が変われば自分のやりたいことがやれるのになぁ」という、ちょっと他人任せな雰囲気が感じられます。彼女は幽霊になるために努力しますが、その努力もケロロやクルルに頼るという形のものばかりです。自分の力ではなく、他人の力で環境を変化させてしまう感じです。

結果的に桃華ちゃんは幽霊になれます。しかし、冬樹君の近くにはいられても触れることも喋ることもできないということは、むしろ自分を彼から遠ざけてしまったと気付き、人間に戻ります。
そして今まで通りの環境の中で自分自身が変わらなければならないと、前向きに今の環境を捉えなおします。

桃華ちゃんの話はかなり寓話的ですが、自分がこんなぐうたらになっているのを周りのせいばかりにしている挙句、環境が変われば自分はなんでもできるかのように勘違いしている私にはズキズキ痛い話でした。

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