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読書/環境問題の杞憂/藤倉良 

寿命を用いたデータから日本が健康に良い国とし、日本の社会保険インフラとか日本のハイテク医療の現状を考慮してないのは微妙。
とりあえず日本は世界的に見て環境は悪くない。環境先進国と言われるドイツと同等、むしろそれ以上とも言える。でも比較表がまた微妙。絶滅に瀕している種の割合とかは単純に比較できるものじゃないし、それで環境が良い悪いも簡単には言えない。
今でも悪くなってるかのような報道がされているのは、研究者がインパクトを求めた研究結果を発表したり、それを完全に理解してないメディアが恣意的に用いるため。数値的にはむしろ改善されてる。

フロンオゾンホール破壊はかなり早い段階で国際社会の認知を得、使用禁止になるのも迅速だった。これはアメリカの力。その背景にはアメリカだけが代替フロンをすでに開発していて、世界の代替フロンのシェアを独占できるという政治・経済的な力があった。

日本自体の硫黄酸化物・窒素酸化物の排出量は小さいのに、日本に降る酸性雨中のSO・NO濃度は高い。これは隣国の中国・韓国から流れてくるもの。
ヨーロッパは陸続きかつ経済発展状態が同じような国同士だったので、酸性雨に対する国家間の認知はうまくいった。日本・東アジアじゃ無理。

一番面白かったのはライフスタイルアセスメント(LSA)。製造・流通・使用・廃棄・リサイクルの全段階を通したマクロな視点で環境影響を考える。以下は石油系合成洗剤/植物系合成洗剤石鹸の例。
1・合成洗剤は廃棄時の魚毒性が強い。
2・石油系合成洗剤は化石燃料を原料に使う。
3・植物系合成洗剤石鹸はパーム油を原料に使う。
などをトータルで考えたときにどうなるか。廃棄に下水が完備されている現代で1はほとんど無意味な批判。2も化石燃料総使用量を考えれば微々たるもの。3はパーム油を作るために熱帯雨林が伐採されたり、子供を労働に出したりなどの問題がある。

あとリサイクルがなんでもいいってわけじゃない。ビン回収するためのコストもかかるし、ビンの強度保つためにもコストがかかるし。ワンウェイ瓶が製造から廃棄までで一番二酸化炭素排出量が少なかったりもする。

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コメント

>あとリサイクルがなんでもいいってわけじゃない。

それはいえますね。
50の節約をするために100のコストをかけていては意味が無い。
自己満足ではないリサイクル・環境問題への対応をしたいものです。

そのためには、今回のように「下水設備完備の環境下では合成洗剤と天然油洗剤の環境汚染度は変わらない」というような情報も貴重だと思います。

また、環境問題と絡めてそれを売り言葉にしているけれど、むしろフェアトレードや「発展途上国」の経済支援が主目的であるような場合もあって
何が何の役に立っているのか・いないのかを見極めるのは
本当に地道な情報収集が必要(勿論それにともなう実践も、ですが)だと思います

コメント遅くなってしまい大変申し訳ありません…。今の今まで気づきませんでした。

>50の節約をするために100のコストをかけていては意味が無い。
非常に分かりやすく的を得ていると思います。

最近では「リサイクル」や「環境に優しい」という言葉が経済市場に取り込まれ、こうした表記がなければ物が売れない雰囲気になったと言えます。
決して悪くはないのですが、手放しで喜べないのも確かですね。
内実が分からない一消費者としては表記以上のものを調べたり読み取ったりというのは難しいのも事実です。

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