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アニメ/文化庁メディア芸術祭シンポジウム 

第10回文化庁メディア芸術祭に行ってきました。「時をかける少女」がアニメーション部門大賞を受賞し無料で観られるとのことだったので、朝から並んで整理券をゲットしてきました。「時かけ」上映後には「ガンダム」などで有名な富野由悠季さんと「日本沈没」の樋口真嗣さん、そして「時をかける少女」で12個もの賞を受賞なさっている最中の細田守監督の3人によるシンポジウムが開かれるとのことだったので、そっちの整理券もゲットしてきました。

時をかける少女」の感想はまた後で書きたいと思いマウス。ので、シンポジウムの内容チックなものを微妙に書きます。

富野さんは「時かけ」を大賞にしつつも、どうしても認めたくない部分というか納得のいかない部分があったみたいです。「時をかける少女」が「青春映画」ではなく「欲情映画(みたいな表現してたんだけど正確にはなんて言ってたか忘れました。性欲映画?とかなんとか…こちらひびのたわごとに「風俗映画」と書いてありました。そう、風俗映画でした。)」にしか見えない、と。映画に出てくる少女たちが言う「付き合いたい」=「いやらしいことしたい」に直結しているように見えて、どうもティーンエイジを軽く見すぎているんじゃないかとおっしゃってました。文部科学省によるデータを引用しながら、女子高校生の性経験率の高さという社会に対して、それを賛美するようなアニメを作ってるんじゃないか、みたいな感じのことを言っていたように思います。アニメにはもっと「社会性」が必要で…という趣旨のことを言っていましたが、その「社会性」をうまく伝えることができずにもどかしそうにしていました。高校生だけで話が完結していて、大人の視点とかがなかったと。

細田監督は「時かけ」の制作に当たって、『筒井康隆原作の1965年という設定の「時かけ」を作って観客に現代とのギャップや同じところを見出してもらうという作品提示』ではなく、『原作を現代に置き換えたときにどこが違ってどこが一緒かを自分達が提示する見せ方』を選んだと言います。だから現代という舞台に出てくる少女達は自分達の解釈、自分の中のリアルなティーンエイジャーの姿なんだと思います。こんな言い切り方はしてなかったけれど、大体こんな感じだったように思います。
それに対して富野さんは、細田監督やシナリオライターのなんとかさん(かなりのキーパーソンなのに名前を忘れました。女性の方です。こちら∀ddictに「奥寺佐渡子」さんと書いてありました。)が、現代のティーンエイジャーに媚びるような視点を感じ取ったと。それは現代の(性に対して)奔放な少女を賛美することに繋がるし、若者にすがりよる感じで嫌だと。

細田監督は、絵画修復作業をしている魔女おばさんが主人公に「社会性」を持たせるための重要人物だったのに、それがうまく描けなかったから富野さんが言うような「社会性」が持たせられなかったのかもしれない、と言いました。(当の富野さんはそんなことないよって言ってたけど)
これは結構当たってるなーと思って。魔女おばさんは主人公の紺野真琴に都合の良いことを平気で言ってる。ある時は間宮千昭と付き合うんだと思ったとか、津田功介と付き合うんだと思ったとか、どちらとも付き合わないんだと思ったとか。プロットでは魔女おばさんこと芳山和子は30代っていう大人設定とのことでしたが、なんかこう主人公に媚びてる感じを受けます。いやそんなことないな…達観してるんだけど、他人にアドバイスするのを真剣に考えてないみたいな。どうでもいいや、どうにでもなるよ、みたいな。
これは細田監督の現代のティーンエイジに対する視点というか、接し方みたいのの片鱗が垣間見られるんじゃないかと思います。良く言えば「10代なんて若くていくらでもやり直しがきくんだから、とりあえずやってみなさい」的で、悪く言えば「10代なんて大して考えてないで勢いでなんでもやちゃうんだから、とりあえずやってみれば」的な。こういうところが富野さんが「社会性」がないって批判するところなのかも知れないなーと。

富野さんがいなくなった後で、樋口さんと細田監督が二人で喋っているときに「自分達が10代をどれだけ大事な時期」として見ているか、という話をしていました。これはきっといい意味で放任主義なんじゃないかなーと。10代はとりあえず好き勝手してなんでも経験してきなさい、絶対楽しいし大人になったときに役に立つから、みたいな雰囲気でした。樋口さんが「よっぽど楽しい10代を過ごしたんでしょうね」って言ったのに対して「そんなことないですよ」と細田監督は言っていたけど、きっとそんなことあったんだろうと思います。
きっと細田監督は10代好き放題やったんじゃないかな。それで今の自分ができたわけだから、そういう10代の有り方はやっぱり理想としてある。でも富野さんからすれば好き放題っていうのが「時をかける少女」の中では性の奔放さみたいに見えるから、それはいかがなものかと。面白かったです。

ちなみにマサチューセッツ工科大学(MIT)で「時かけ」をアメリカ人?に見せたところ、「なんでこんなに性的な匂いがしないんだ!」みたいな反応だったそうです。個人的にはその反応よりも、マサチューセッツ工科大学に友人の教授みたいのがいる細田監督に驚きました。そしてアニオタっぽくなった自分にも驚きました。

かなり恣意的な編集をしているのでシンポジウム議事録のようなものとは全くかけ離れた二次創作みたいなものだと思ってくださいマウス。

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