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ペッパーランチ心斎橋店とスウィーニー・トッド 

ペッパーランチって一度も行ったことがないのでわかりませんが、写真で外観をちょこっと見た感じでは吉野家とか松屋みたいな感じのステーキ屋さんバージョンみたいです。24時間営業じゃなくて毎日決まった時間に閉店するのが少し違ってます。

そのペッパーランチの心斎橋店で、
店長と店員が、食事中の女性客を店内で拉致、強姦、強盗、監禁した
という想像を絶するような事件がありました。

一人でご飯を食べに行ったら店の中で店の人にスタンガンで脅されて…というこれだけで十分にニュース性の高い事件なのですが、
ペッパーランチ事件 まとめっぽいの その1
ペッパーランチ事件 まとめっぽいの その2
で詳しく書かれているように、マスコミがあまり報道しないことから、「報道規制がかかってるのではないか」、「グーグル八分でペッパーランチの記事が検索結果上位に来ないようにされている」、「インサイダー取引」…など様々な憶測がネット上でなされています。

それらの噂や憶測については下のまとめサイトが詳しいです。
ペッパーランチ心斎橋店 女性客拉致監禁強姦強盗事件 まとめ

私はそうした憶測をひとつひとつ検証するような情報収集能力も、リテラシーもないので、事件とその後のネットの反応に対する感想を書こうと思います。

この事件とその後の一連の流れを知ってまず最初に思ったことが、「スウィーニー・トッド」に似ているということです。
スウィーニー・トッドというのはイギリス・ロンドンの都市伝説です。映画になったりミュージカルになったりしているので知っている方も多いと思います。

あらすじは、

時代は1795年、場所はイギリスのロンドン。フリート街に店を構えている理髪師トッドは、安心しきって自分の髪を切らせている客を剃刀で何人も殺していく。そして殺害した客の遺体を、向かいのミートパイ屋の素材として利用する…。


というもので、この話は殺人事件を含めて事実だったという人も一部にはいます。理髪師スウィーニートッドとそのお店とミートパイのお店が存在したのは本当だそうです。床屋とミートパイ屋の物理的距離の近さからの連想で話が膨らんでいったのではないかと思います。

スウィーニトッドのような都市伝説が発生した解釈として、首都大学の社会学者宮台真司氏は、産業革命期における他人・見ず知らずの人・知らない人との関わりを挙げて、

知らない人達がロンドンに集まって、知らない人間達が作ったミートパイを食べ、知らない床屋に入って知らない床屋にのどを晒すという経験を初めてした。その不安がこういう伝説を生みだした。


と言っています。週刊ミヤダイ『現代の「プライバシー権」とはどんなものか?』より。

近代社会は「見ず知らずの他人」への信頼を確立した時代として位置づけることができます。
だから私達はファミレスでもカフェでも、全く知らない人が作ったものを食べることが出来るし、床屋さんでも美容院でも、全くの他人に無防備な姿を晒すことが出来ます。これは店と客っていう経済で結ばれた関係かも知れないけど、回転寿司なんかは回ってくる間に他のお客さんが寿司に変なことしようと思えば出来るわけで、そこではお客さん同士がある種の信頼関係を保ってると言えます。
エレベーターに知らない男性と一緒に乗るとか、満員電車に乗るとかも、そうした他人への信頼がないと出来ないことです。

宮台氏は、「他人」を克服した後の新たな都市伝説に当たる「マクドナルドのミミズ肉伝説(ネコ肉バーガー)」を挙げて、

素人がマニュアルに従って作ったものがお客に提供される不安


がそうした都市伝説を作り出したと言います。よく聞く、マクドナルドハンバーガーが安すぎるのは牛肉じゃないからだ、というのは後付理論的に出てきたのかも知れません。

私達が暮らしている現在は、「他人」と「素人」への信頼を基盤としています。見知らぬ他人はある程度信頼できる他人、信頼しなければならない他人へと変容しました。

今回のペッパーランチ事件では「信頼していいはずだった他人」に裏切られたことで、不安を大きく増幅したのは間違いないでしょう。スウィーニートッドとは違い、すでに獲得したと思っていた「他人への信頼」という社会生活の基本が揺らいでしまいました。
都市伝説とは違い実際に事件が起きているし、自らのファーストフード店の利用率の高さを考えると、いつ自分がその被害者になるかもしれないと不安になるのは仕方ありません。

ステーキ店だったことから、当然ながら人肉ステーキなどの噂も上がっているし、同じく大阪で発覚したミイラ事件などを今回の事件と結びつけてある種の物語を仕立てたりもしています。
(どこからどこまでが本当かは私には確かめる手段がないのでどうにも言えませんが、常識的にいって人肉はないだろうなぁと思います。絶対ない、と言い切れない辺りが不安で仕方ないのですが…。)
とにかく、不安を背景にしたこうした流れはスウィーニートッドとほぼ同じものだと思います。

しかしなにより今回の事件後のネットの反応が主題として取り上げているは、不安の対象が「他人」だけでなく「マスコミ」「マスメディア」を含んでいることだと思います。
むしろ「他人」への不安は日々のニュースで散々煽られているので、実はもう大したことがないような気すらしてしまいます。安全だと思っていた学校が~、安全だと思っていた食品が~、安心できると思っていた会社が~、信頼していた人・見た目は普通だった人が~などなど、安全神話を崩すきっかけになる事件は毎日起きています。
実は安全神話っていうくらいだから神話なんだけど、にも拘らずみんながまだ信じてるから神話じゃないっていう微妙なバランスがまだなんとか保たれてます。

今回のペッパーランチ事件は「信頼した他者」が「信頼できない」ことが発覚した不安による盛り上がりと見ることもできますが、それ以上に今まで散々溜まっていた「マスコミへの不信感」がこの事件を契機に噴出したような気がします。

あんまり詳しくないのでアレですが、情報社会という側面で社会を見たとき、もはや個人が一つ一つの情報の真偽を確かめる暇も余裕もありません。すると自然にその情報の発信源が信頼できるかどうかを確かめて一先ず安心するしかありません。
個々の他者や個々の情報よりも、社会の基盤的なもの、プラットフォームに対する信頼が重要になってきていると思います。
その一方で、マスメディアの偏向報道や、誤った情報の報道がいくつも取り上げられるようになってきました。Googleでもyahoo!でも、検索結果にフィルタリングがかけられているGoogle八分と呼ばれるものが明らかになっています。
だからといって私達が「マスコミ」や「グーグル」を利用しないわけにはいかないので、不安なまま接することになります。この不安が、今回のペッパーランチ事件の原動力になっているのではないかと思います。

産業革命期のエンクロージャーによる、「見知らぬ他者との共同生活による不安」が「スウィーニー・トッド」という都市伝説を生みました。
経済のグローバル化による「常識外れな安価」と、「素人の調理による食品提供の不安」が「マクドナルドのミミズバーガー」という都市伝説を生みました。
そして、インターネット技術の発達による(?)、「マスコミへの不安」が「ペッパーランチ事件」を盛り上げているように感じます。
なんにせよ早く真相が明らかになって欲しいです。

ペッパーランチ心斎橋店 女性客拉致監禁強姦強盗事件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?b=20070521-00000065-mai-bus_all

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コメント

いくつかペッパーランチのことが書かれているブログを拝見しましたが、GoogleAdSenseが公共サービス広告か空白になっています。もちろんウチも例外なく。グーグル八分やHPの偽装閉鎖など、ネット上の対応はしっかりやってるようですね。

そんな事件があったんだ…。知らなかった…。しかし、もし、そんな事件があったら何故に社会全体がそれを隠そうとしてるのかちょっと疑問…。

KKKさん、こんにちは。
知らない方が意外と多いみたいですね。同時期?に立てこもり事件があったので、それが報道のメインだったせいかも知れません。報道自体が少ない気もしないでもないですけど。

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ペッパーランチ事件 まとめっぽいの その1

マスゴミがだんまりを決め込む中で、チャネラーは実に頼りがいがある。2chを馬鹿にしている人は彼らの役割を軽視している。私は絶対的に支持する。以下、大阪心斎橋で起きたペッパーランチ事件のまとめっぽいものを貼っておく。
  • [2007/05/28 10:53]
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  • ある異常体験者の偏見 |
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